新着情報
2016/03/22
月経前症候群(PMS)と鍼灸治療 その7
<編集中です~~>
引き続き、月経前症候群(PMS)による
症状についてご説明します!!
③便秘
④ニキビ
月経周期にかかわらず、便秘になるとニキビができる
という方は多いと思いますが、東洋医学的にも
この二つの症状は同時に起こりやすいとされています。
以前、便秘やニキビのお話もさせていただきましたが
月経前症候群(PMS)に伴った場合、この二つの症状に
共通する身体の状態として、“熱”が多いことがあげられます。
③便秘(熱秘)
胃腸に“熱”が溜まってしまっていることが主な原因。
甘いものや脂っこいものを食べ過ぎると起こりやすい。
ストレスが溜まって起こる便秘(気秘)から起こることも。
②ニキビ
甘いものや脂っこいものの食べ過ぎ、ストレスなどが原因。
“熱”が、身体の上部に溜まり、炎症を起こす。
生理前に“溜める”方向に傾いた身体になると
発生した“熱”も溜まりやすくなるため、
これらの症状を起こしやすくなってしまうのです。
こんなときによく使用される経穴(ツボ)は、
合谷(ごうこく)と風池(ふうち)です。
・合谷(ごうこく)
手の甲側で、親指と人さし指の間のところ。
・風池(ふうち)
首の後ろで、頭蓋骨との境目。
身体の真ん中から筋肉の盛り上がりをひとつ越えた凹みのところ。
今回のツボも、セルフケアとして押しやすいので、
気が向いたときにでも、ぜひ押してみてください^^
2016/03/21
月経前症候群(PMS)と鍼灸治療 その6
今回は、月経前症候群(PMS)による
以下の症状についてご説明します!!
①乳房の張りや痛み
②憂うつな気分
①乳房の張りや痛み
これは前回お話しした『不通則痛(ふつうそくつう)』です!
胸部のめぐりが悪くなってしまったことで起こります。
②憂うつな気分
身体の“溜める”働きが強く、“出す”ことができないため起こります。
スッキリせずモヤモヤ~ですね!
これらの症状は、どちらも胸部のめぐりが悪いときに起こりやすいです。
そんなときによく使用される経穴(ツボ)は、
だん中(だんちゅう)と内関(ないかん)です。
・だん中(だんちゅう)
左右の乳頭を結んだ線が、ちょうど身体の中心線と交わったにある。
少し凹んでいることが多い。
・内関(ないかん)
手のひら側の手首のしわの中央から、指3本分肘に向かったところにある。
腕にあっても、「寛胸(かんきょう)作用」という
胸部をスッキリさせる作用が強いため、よく用いられる。
セルフケアとしても押しやすいツボですので、
月経前症候群(PMS)に悩まれている方はもちろん
ストレスを抱えている方もぜひ押してみてください^^
2016/03/18
月経前症候群(PMS)と鍼灸治療 その5
前回まで、月経前症候群(PMS)でも特にみられやすい
イライラするという症状を中心にお話ししました。
今回は、その他の症状についても
東洋医学の考え方でご説明します!!
生理前は身体が“溜める”方向に傾く、というのを
ぜひ頭の中に置いて、お読みくださいね!
月経前症候群(PMS)でみられる痛みの症状…
下腹部痛・肩こり・腰痛・頭痛などは、
身体のめぐりが悪くなり詰まったところが痛くなる!
と、その3でお話ししました。
どの場所でも、痛む原因として東洋医学では
『不通則痛(ふつうそくつう)』という言葉があります。
通じなくなったらすなわち痛む、
つまり身体のめぐりが悪くなってしまうことで痛むのです。
痛む原因としては、もうひとつ『不栄則通(ふえいそくつう)』
という言葉もあり、これは、正座で足がしびれたときのイメージで
栄養が上手く行き届かなかったところが痛む、というものです。
月経前症候群(PMS)の場合は、特に前者ですね!
鍼灸治療では、“溜める”働きを調整していくことで
身体のめぐりを整えていきます。
そのため、痛い部分に触らなくても
治ることもあるのですよ~!!不思議ですね~^^
次回はその他の症状についてもご説明します!
2016/03/17
月経前症候群(PMS)と鍼灸治療 その4
前回まででお話しした通り、
月経前症候群(PMS)は身体が“溜める”という方向に
なっているがために起こってしまうものです。
“溜める”働き自体は必要なものですが、
行き過ぎてしまうと困りものです!
対処法を覚えておくと、何かと便利ですよ^^
鍼灸治療は、ひとりひとりのお身体に合わせて
最適な経穴(ツボ)を用いて行いますので
一概にこの経穴を使えば治ります!!とは言えませんが…
よく使われるのが、太衝や合谷という経穴です。
手や足にある、押しやすい経穴ですので
覚えておこうかなという方はぜひスタッフまで!
併せてお食事で改善させることもできます!
鍼灸治療と同じく東洋医学に則っている、薬膳です。
何となく手に入りづらい食材を使うのでは?という
イメージもあるかもしれませんが、身近な食材でも
充分身体に働きかけてくれます。ご安心ください!
では、どんな食べ物が良いかというと…
溜まってモヤモヤしているものをスッキリさせる
理気(りき)の作用を持った食べ物です。
シソや柑橘系(グレープフルーツ、ミカン、ゆず)など、
香りをかぐとスッキリするものが良いです!
気分だけでなく、身体の中もスッキリさせてくれるのでおススメです。
月経前症候群(PMS)は、食べ物の力を借りたり
鍼灸治療を受けてリラックスすると改善しやすいです!
なかなか周りの方に理解されず苦しいものですが、
お悩みでしたらお気軽にご相談くださいね!!
2016/03/16
月経前症候群(PMS)と鍼灸治療 その3
前回、月経前は身体が溜める方向にいくので
さまざまなツライ症状が出やすいとお話ししました。
正常な働きとはいえ、身体の中に経血をはじめとして
いろいろなものが停滞している…
それが月経前の身体の状態なのです。
月経前症候群(PMS)で、もっともみられやすい症状が
「イライラ」ですが、これも東洋医学的に説明がつきます。
交通渋滞をイメージしていただくと良いのですが、
生理前の身体の中は、溜めるという方向に傾いているため
全身をめぐっている“気血(身体を動かすエネルギーや栄養)”が渋滞を起こします。
溜める・外に出さない→いつもより気血が多い(交通量が多い)→渋滞、ということですね!
気血がスムーズに流れないことにより「イライラ」してしまうのです。
そして、渋滞したところは、全身をめぐっている気血が
パンパンにつまっているために、その場所での痛みも引き起こします。
生理前の「乳房の張りや痛み」・「腰痛」・「肩こり」・「腹痛」などですね。
この“気血が渋滞”した状態こそが生理前の身体の状態であり、
そのことが原因で、月経前症候群(PMS)のさまざまな症状が出るのです!
だからこそ、生理が始まるとそれらの症状が軽減消失するのです~。
つまるとモヤモヤ、出るとスッキリ!!何でもそうですよね。
東洋医学的に考えた、月経前症候群(PMS)。いかがでしたか?
溜める方向にいくというのは正常なことなのですが、
程度によって問題となってしまいますので
生理前になるとツラくて…と悩んでいらっしゃる方はぜひ
東洋医学の力を借りて、楽になってくださいね^^