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2016/03/16
月経前症候群(PMS)と鍼灸治療 その3
前回、月経前は身体が溜める方向にいくので
さまざまなツライ症状が出やすいとお話ししました。
正常な働きとはいえ、身体の中に経血をはじめとして
いろいろなものが停滞している…
それが月経前の身体の状態なのです。
月経前症候群(PMS)で、もっともみられやすい症状が
「イライラ」ですが、これも東洋医学的に説明がつきます。
交通渋滞をイメージしていただくと良いのですが、
生理前の身体の中は、溜めるという方向に傾いているため
全身をめぐっている“気血(身体を動かすエネルギーや栄養)”が渋滞を起こします。
溜める・外に出さない→いつもより気血が多い(交通量が多い)→渋滞、ということですね!
気血がスムーズに流れないことにより「イライラ」してしまうのです。
そして、渋滞したところは、全身をめぐっている気血が
パンパンにつまっているために、その場所での痛みも引き起こします。
生理前の「乳房の張りや痛み」・「腰痛」・「肩こり」・「腹痛」などですね。
この“気血が渋滞”した状態こそが生理前の身体の状態であり、
そのことが原因で、月経前症候群(PMS)のさまざまな症状が出るのです!
だからこそ、生理が始まるとそれらの症状が軽減消失するのです~。
つまるとモヤモヤ、出るとスッキリ!!何でもそうですよね。
東洋医学的に考えた、月経前症候群(PMS)。いかがでしたか?
溜める方向にいくというのは正常なことなのですが、
程度によって問題となってしまいますので
生理前になるとツラくて…と悩んでいらっしゃる方はぜひ
東洋医学の力を借りて、楽になってくださいね^^