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2022/05/07
咳とのどの痛み対処法 ~ツボと経絡~
先日風邪についてお話ししましたが、
今回は、風邪のときのつら~い症状のひとつ
咳やのどの痛みについてお伝えします!
東洋医学的に、咳やのどの痛みがあるときに
問題が起こっているとされているのが
「肺経(はいけい)」という経絡(けいらく)です。
この経絡、経穴(ツボ)に比べるとあまりなじみがありませんが
鍼灸治療を行なっていく上では、大切なものです。
経穴は、身体に点在する駅のようなものであり
経絡は、その駅同士を系統づけてつなぐ線路のようなものです。
肺経の場合、五臓六腑の肺から気管のあたりをめぐり
腕の内側を通って手のほうまでめぐっています。
肺経上の経穴を刺激すれば、肺や気管の調子を整えてくれるのです!
では、肺経であればどの経穴でも良いのかというと
基本的にはそうなのですが、症状によって効きやすい経穴があります。
咳やのどの痛みの場合は、『尺沢(しゃくたく)』がおススメ。
尺沢は、肘を曲げたときにできるしわの上にあります。
しわの真ん中には、上腕二頭筋という筋肉の腱があり
この腱の親指側に経穴をとります。
肘を90度くらい曲げると、上腕二頭筋の腱が触りやすいです。
症状があるときに、この『尺沢』もしくは少し脇の方に上がったあたりを
指で刺激すると、痛みがあるはずです。
肺や気管に問題があるときには、肺経をつたって肺経上の経穴に反応が出ます。
逆に、肺経上の経穴を刺激すると、肺や気管に効果を及ぼすことができます。
おつらいときには『尺沢』、ぜひ試してみてくださいね^^
