新着情報
2020/06/10
自粛生活から今、身体ってどうなっている?
緊急事態宣言が解除されて、少し経ちました。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
少しずつ以前の生活に戻りつつありますが
まだまだ感染への不安もあり、気の抜けない日々が続きますね。
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4月の上旬から始まった自粛生活。
1ヶ月半も外出しづらい状況が続くなんて、以前は思ってもいませんでした。
想像もしなかった生活、そしてそれがいつまで続くかわからない状況…
私たちの心や体に、それはそれは大きな影響を与えました。
皆さんご自身がすでにさまざまな変化を感じられているとは思いますが、
身体の中はどんな状況になってしまっているのか
そしてどのように健康的な状態に持っていったら良いのか
東洋医学的に考えていきたいと思います。
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したいことができない、する必要があることさえできないことで
身体の中では、のびやかな気持ちや動きが障害されています。
東洋医学的にいえば「肝の疏泄(そせつ)作用」が失調しています。
実は私が記事の中にちょくちょく出している、この「肝の疏泄作用」!!
身体を健康に保つ上で、とっても大切な働きなのです。
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「肝の疏泄作用」とは…
エネルギーや栄養を身体の隅々まで届ける働きのことです。
身体の中のめぐりをスムーズに行うものですね。
では、その大切な「肝の疏泄作用」が失調してしまうとどうなるのでしょう?
・精神…イライラ、抑うつ、情緒不安定
・消化…胃痛、消化不良
・身体の動き…手足の冷え・震え、頭痛、めまい などが起こります。
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今回はまず、一時的な失調をイメージしてみましょう。
とても重要な試験や面接を控え、とても緊張しているような状態です。
失敗しないか不安、気持ちに余裕がない、胃が痛い、手が震える…
まさに上記の「肝の疏泄作用」が失調した状態になっています。
一時的な失調であれば、原因がなくなればすぐに落ち着いていきます。
しかし、新型コロナウイルスによる自粛生活など
ストレス状態が長く続いたことによって、長期的に失調してしまうと…?
身体の中はどうなってしまっているのでしょうか?
それはまた次回、詳しくお話したいと思います。
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ウイルス対策だけでなく、体調管理もしっかりして
新型コロナウイルスに負けずに頑張っていきましょう!!
2020/06/27
足関節捻挫の治療について その4 ~鍼灸治療~
足関節捻挫をしてしまったら、まずはRICE処置!
その後は、ただ治るのを待つのではなく
積極的に治るようにアプローチしていきましょう!!
当院では、骨折などを伴うひどい捻挫を除き、その程度を判断し
さまざまな方法を用いて治療を行なっていきます。
今回は、鍼灸治療によるアプローチをご紹介します。
炎症による痛みや腫れが強いときにはまずRICE処置をします。
急性期を過ぎると痛みはだんだん治まってくるのですが、完全に治るまで続きます。
そのまま何もせずに痛みを放置してしまうと、
身体は、交感神経を働かせて防御反応を取り続けるので
その部分の筋肉がギューッと収縮し、血流が悪くなります。
血流が悪いと、損傷された部分の再生修復活動が行われにくくなってしまうのですが
鍼や灸をするとその部分の血流が良くなるため、この再生修復活動が促進されます。
また急性期でも、痛みが強すぎると日常生活へ支障が出るのはもちろん
足首周囲の筋肉が硬くなるなどの影響が出てきてしまうため、治療を行うことがあります。
鍼灸治療には、鎮痛や血流改善など、捻挫からの回復を促進する効果があるのです。
いち早くスポーツ復帰したい!日常生活を取り戻したい!
そして、慢性化したり繰り返す癖をつけてしまわないようにしたい!という方は
ぜひ当院までご相談ください^^
鍼灸治療はもちろん、その他にもさまざまな角度から捻挫治療を行なってまいります!
2020/06/20
足関節捻挫の治療について その3
足関節の捻挫は、侮らずしっかり治療していきましょう!
今回は、足関節捻挫の応急処置についてお話しします。
1度~3度までのどの程度の捻挫であっても
できるだけ早く行なっていただきたいのが、RICE処置。
・R(rest)…安静
・I(ice)…アイシング
・C(compression)…圧迫
・E(elevation)…挙上(心臓より高く挙げる)
安静にすることで、怪我がひどくならないようにし
さらに、アイシング・圧迫・挙上することで
その部分に余分な腫れや炎症が起こらないようにします。
「余分な」とついている理由ですが…
炎症(発赤、発熱、腫れ、痛み、動かしづらい)は
受傷直後から怪我を治すために起こってくる必要な反応ですが、
その程度が強すぎると、逆に治るまでに時間がかかってしまいます。
適切にRICE処置を行い、早期回復につとめましょう。
20分ほどRICE処置をしたら、1時間程度間隔を置いて
再度RICE処置をする…を1~3日ほど繰り返します。
捻挫してしまった!というときには、当院や医療機関を受診する前に
まずはRICE処置を行なっておきましょう!!
次回は当院での足関節捻挫治療についてお伝えします^^
2020/06/13
足関節捻挫の治療について その2
前回、内側に返したときの内返し捻挫・内反捻挫では
外くるぶしの周りについている靭帯を損傷しやすい、とお伝えしました。
~おさらい~
・前距腓(ぜんきょひ)靭帯…外くるぶしから前の方へついている
・踵腓(しょうひ)靭帯 …外くるぶしから下の方へついている
捻挫してしまったとき、外くるぶしの前や下を押してみて痛みがあれば
それぞれの靭帯が損傷されている可能性が高いです。
また、捻挫には軽い捻挫から骨折を伴うような重い捻挫まであります。
① 1度捻挫…靭帯が微細な損傷を受けている、全治2~3日
② 2度捻挫…靭帯が部分断裂している、全治2~3週間
③ 3度捻挫…靭帯が完全断裂している、全治1~2ヶ月
ただ足をひねっただけだしなぁ…と思っていると、
実は靭帯がブッツリ切れてしまっていた!
骨が折れていた!手術が必要!なんて事態になっていることも。
痛みが強い場合は、整形外科を受診するようにしてください。
X線(レントゲン)検査で骨折の有無を調べてくれます。
また、ひどい場合にはギプス固定をされることもあります。
そういう特殊な処置が必要な場合でなくても
捻挫をしてしまったときには、しっかりと治療することが大切です。
1~2度の捻挫であれば、湿布を貼ってサポーターつけて…という
程度の対処で済まされてしまうことが多いのですが、
足関節は体重を支えていますし、歩く動作で常に使われています。
見かけ上は治っても、何だか違和感がある…動かしづらい…
ということが少なくないのです。
いつか治るのを待つ、ではなく、積極的に治していきましょう!
2020/06/06
足関節捻挫の治療について その1
老若男女問わず、やってしまった!という方が多いのが
足関節(足首)の捻挫(ねんざ)です。
スポーツなど激しい動きをする際にも起こりますが
日常生活を送っていて、道の小さな段差などによっても
簡単に起こり得るのが、この足関節捻挫です。
足関節捻挫の多くは、足の裏を内側に返すようなひねり方で起こります。
足の裏を、内側と外側に向けてみてください。
外側に返す動きの方が小さくなりますよね。
つまり内側に返す動きよりも安定性が高くなっているのです。
足首の構造によって、より不安定な内側に返す動きの方が
ひねってしまいやすくなっているのです。
捻挫したとき、どの部分を怪我してしまっているのかというと
足首まわりの「靭帯」です。
靭帯は、関節の動きが過度にならないように
制限してくれている硬いゴムのようなものですが、
捻挫のときには強く引っ張られて伸びたり切れたりしてしまいます。
内側に返す(内返し・内反)動きで怪我したときには、
足関節の外側についている靭帯を損傷してしまいます。
足関節の外側には、3つからなる外側靭帯というものがあります。
・前距腓靭帯(外くるぶしから前の方へついている)
・踵腓靭帯 (外くるぶしから下の方へついている)
・後距腓靭帯(外くるぶしから後ろの方へついている)
このうち、前距腓(ぜんきょひ)靭帯・踵腓(しょうひ)靭帯の2つが
内側に返す(内返し・内反)捻挫で特に損傷されやすいものです。
次回はもう少し詳しく、足関節捻挫についてお話しします!