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2020/04/18
花粉症を鍼灸治療で治す!! その5
前回までで、花粉症と関わりの深い五臓六腑の働きと
その不調についてお伝えしてきました。
今までは、各臓腑ごとに原因を分けてきましたが
今回は違った角度から大きく2つの要素にまとめたいと思います。
①衛気のめぐりが障害される(脾肺腎それぞれの水分代謝が不調で、余分な水が溜まる)
②衛気が不足する(脾の原料生成不足/肺のめぐらせる力不足/腎の代替原料不足)
主に障害されている臓腑に違いはあっても、この2つの状態になることによって
花粉症が引き起こされると考えることができます。
逆にいえば、この2つの状態にならないようにすれば、
花粉症にならない・花粉症の症状を軽減させる
充分なセルフケアにつなげることができます。
まず①の場合は「余分な水分が溜まらないようにする」ことが大切です。
余分な水分は、甘いものや脂っこいものの食べ過ぎで発生しやすいため
バランスの良い食生活を心がけます。
ちなみにお酒についても、飲んだ翌日は顔や身体がむくむ…などというように
余分な水分を生み出してしまうので、ホドホドにしましょう^^;
また、ストレスで脾胃(胃腸)の働きが悪くなると、水分の吸収も悪くなるので
あまりストレスを溜め込まないようにしましょう!!
②の状態にならないための方法については、次回にお話しします!
2020/04/11
花粉症を鍼灸治療で治す!! その4
前回、花粉症発症に深く関わる「脾」「肺」「腎」のうち
「脾」「肺」の機能とその不調について説明しました。
今回は「腎」についてお話ししていきたいと思います〜!
「腎」の重要な働きのひとつに、“精”を貯蔵するというものがあります。
“精”は、生命力となるもので、両親から受け継いだ“先天の精”と
脾胃が飲食物から吸収した栄養からできる“後天の精”というものがあります。
2020/04/04
花粉症を鍼灸治療で治す!! その3
前回「脾」「肺」「腎」という臓腑(内臓)の不調が
花粉症を起こすアレルギー体質と関わっている、とお伝えしました。
この3つの臓腑は、普段どのように働いているのでしょうか。
今回は、正常な働きについてもご説明させていただきます!
そこまで知らなくても…と思われるかもしれませんが
正常な働き方がイメージできれば、体調管理が容易になるのです!
少しでも良いので、働き者の臓腑たちのことを知ってあげてください^^
まず「脾(ひ)」ですが、胃とともに消化吸収を担当しています。
胃腸=脾胃と思っていただくとわかりやすいです!
「脾」は体内に取り込んだ飲食物から、必要な栄養を取り込みます。
取り込んだ栄養を「肺」に回し、「肺」はそれを全身に届けます。
栄養を取り込む際に出た余分な水分も、「脾」が処理します。
「肺」は、「心」とともに「脾」から受け取った栄養をもとにして
エネルギーや栄養である気血を作り、これを全身に運搬します。
全身をめぐる気のうち、特に免疫に関わるものを「衛気(えき)」といいます。
「肺」は、この衛気を体表にめぐらせ、外からの感染を防ぐ働きもしています。
ここまでで「脾」と「肺」の働きについてお話ししました。
花粉症(アレルギー性鼻炎)は、免疫の反応異常です。
東洋医学的に問題となる「脾」や「肺」の働きには、以下のものがあります。
・「肺」が不調で、衛気(免疫に関わる)をめぐらせられない
・「脾」が不調で、吸収する栄養が少なく、衛気などが生成されない
・「脾」が処理できなかった余分な水が、衛気のめぐりを悪くさせる
一例ですが、このような「脾」や「肺」の不調が根本原因として考えられます。
花粉症の鍼灸治療は、症状を軽減させる「標治法」と併せて
根本原因を充分な問診や触診などにより判断し、「本治法」を行います。
次回は「腎」が原因となる例もお話しする予定ですが、
どこが原因か、単独か複合か、どの程度進行しているかなどによって
同じ花粉症でも、治療方法が異なることがあります。
当院では、豊富な知識と熟練した技術で、さまざまな状態に対応します。
花粉症でお困りの方は、ぜひ治療を受けられてみてはいかがでしょうか?^^
2020/03/28
花粉症を鍼灸治療で治す!! その2
花粉症に対して鍼灸治療をするといっても
腰痛や肩こりと違って、何だかイメージがつきづらいですよね。
辛い目や鼻に直接鍼やお灸はできませんし、
一体どんなことをするのでしょうか?
まず前回お話したように、鍼灸治療では
今出ている症状だけでなく、原因となっている体質にも
アプローチしていくというのが特徴です。
専門的には、症状に対する治療を「標治(ひょうち)法」。
体質に対する治療を「本治(ほんち)法」といいます。
標治法・本治法という言葉は、鍼灸治療で古くから使われています。
近年になり東洋医学が見直されたことで、再び「本治法」すなわち
“体質改善”の必要性が広く認識されるようになりました。
では、花粉症では身体のどんな部分の“体質改善”が必要なのでしょうか?
身体の中では、五臓六腑(東洋医学でいう内臓)すべてが
密接に関わっているため、関係ない五臓六腑はひとつもないのですが…
主に「脾」「肺」「腎」の3つが大きく関わっているといわれます。
「脾」…食べ物を消化し栄養を吸収する。水分代謝を行う。
「肺」…免疫力に関わる。鼻とも関係が深い。
「腎」…水分代謝を行う。生命力とも関わる。
この3つの臓腑(内臓)の不調が、花粉症を引き起こす
アレルギー体質と関わりが深いのです。
鍼灸治療では、ツボ(経穴)を上手く使って
これらの臓腑にアプローチして機能を正常化していきます。
次回はもう少し詳しくお話します^^
2020/03/21
花粉症を鍼灸治療で治す!! その1
2月22日には関東地方では春一番が観測されました。
春と言いつつ先週14日の土曜日は寒の戻りで、昼にはみぞれが見られたりもしました。
暑さ寒さも彼岸までと言いますし、穏やかなあたたかい春を期待しちゃいます。
ですが、浮かれてばかりいられないのが…
花粉症の季節!!でもあるからなのですね!
季節の変わり目というのは、陰陽のバランスも不安定で
表面化していなかった身体の不調が出てきやすいものです。
花粉症の症状を出にくくする・軽減するためには、
少しでも身体の不調をなくして、しっかり体調管理することが重要!
普段なかなかセルフケアの時間が取れない…
いろいろ試したけれど、もうこれ以上何をすれば良いのかわからない…
そんなあなたをお助けすることができるかもしれません!
〜治療方針の一例〜
水っぽい鼻水・くしゃみなどが止まらないときは…
・「肺」を強くする
・免疫力を高める
・虚弱体質を改善する
・身体に溜まった余分な水分を排出する
このように、症状だけでなく
アレルギー反応を起こしやすい体質に対しても
アプローチをしていけるのが、鍼灸治療の特徴です。
お困りの方は、ぜひ当院までご相談ください^^