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2020/04/04
花粉症を鍼灸治療で治す!! その3
前回「脾」「肺」「腎」という臓腑(内臓)の不調が
花粉症を起こすアレルギー体質と関わっている、とお伝えしました。
この3つの臓腑は、普段どのように働いているのでしょうか。
今回は、正常な働きについてもご説明させていただきます!
そこまで知らなくても…と思われるかもしれませんが
正常な働き方がイメージできれば、体調管理が容易になるのです!
少しでも良いので、働き者の臓腑たちのことを知ってあげてください^^
まず「脾(ひ)」ですが、胃とともに消化吸収を担当しています。
胃腸=脾胃と思っていただくとわかりやすいです!
「脾」は体内に取り込んだ飲食物から、必要な栄養を取り込みます。
取り込んだ栄養を「肺」に回し、「肺」はそれを全身に届けます。
栄養を取り込む際に出た余分な水分も、「脾」が処理します。
「肺」は、「心」とともに「脾」から受け取った栄養をもとにして
エネルギーや栄養である気血を作り、これを全身に運搬します。
全身をめぐる気のうち、特に免疫に関わるものを「衛気(えき)」といいます。
「肺」は、この衛気を体表にめぐらせ、外からの感染を防ぐ働きもしています。
ここまでで「脾」と「肺」の働きについてお話ししました。
花粉症(アレルギー性鼻炎)は、免疫の反応異常です。
東洋医学的に問題となる「脾」や「肺」の働きには、以下のものがあります。
・「肺」が不調で、衛気(免疫に関わる)をめぐらせられない
・「脾」が不調で、吸収する栄養が少なく、衛気などが生成されない
・「脾」が処理できなかった余分な水が、衛気のめぐりを悪くさせる
一例ですが、このような「脾」や「肺」の不調が根本原因として考えられます。
花粉症の鍼灸治療は、症状を軽減させる「標治法」と併せて
根本原因を充分な問診や触診などにより判断し、「本治法」を行います。
次回は「腎」が原因となる例もお話しする予定ですが、
どこが原因か、単独か複合か、どの程度進行しているかなどによって
同じ花粉症でも、治療方法が異なることがあります。
当院では、豊富な知識と熟練した技術で、さまざまな状態に対応します。
花粉症でお困りの方は、ぜひ治療を受けられてみてはいかがでしょうか?^^