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2020/05/16
五月病になっていませんか? その3
前回、五月病は“肝気うっ結”の状態とお伝えしました!
ではこの“肝気うっ結”になってしまったら
どうしたら良いのでしょうか?
対処法についてお話ししていきたいと思います!!
肝気うっ結のとき、身体の中はめぐりが悪くなり
めぐりを司る肝の働きも障害されています。
ですので、肝が正常に働くように助けてあげながら
めぐりの悪い個所を治してあげる必要があります。
当院の鍼灸治療では、お一人お一人の身体を診て
最適な経穴(ツボ)や刺激方法を選んでいきますが
ここでは特に使われることの多い経穴、
そしてセルフケアについてお伝えします!!
まず経穴ですが、『太衝(たいしょう)』です!
足の第1指と第2指の指の間を、足首に向かって撫で上げたとき
4~5センチほどのところで骨と骨の間に挟まり止まると思います。
これが『太衝』という経穴です!
この『太衝』ですが、経絡のうち肝経に属しているため
肝の働きを整える効果がバツグンです!!
痛気持ち良いくらいの力で押してみましょう^^
次回はセルフケアをご紹介したいと思います!
2020/05/13
五月病になっていませんか? その2
前回、ストレスによる五月病についてお話ししました!
今回は、東洋医学的に読み解く上で重要な
『疏泄』というキーワードについてお話しします!!
まず読み方ですが、『疏泄(そせつ)』と読みます。
そしてこれが何かというと、五臓六腑(東洋医学でいう内臓)のうち
肝(かん)が持っている働きのひとつです。
肝は、西洋医学の肝臓とは少し異なる働きのある五臓六腑です。
この『疏泄(そせつ)』というのは、身体を構成する成分である
気(パワー)や血(栄養・潤い)・水を上手く全身に分配する働きです。
平たくいえば、身体の中のものを
“スムーズにめぐらせる”働きを『疏泄(そせつ)』というのです。
stress(ストレス)が、圧迫・重圧と訳されるように
身体がさまざまなものから圧迫を受けると
身体を流れる気血水のスムーズなめぐりが障害され、詰まってしまいます。
ちょうど、ホースを外側から押しつぶしたような感じですね!
するとどうなるかというと、中を通る水の大部分はせき止められ
押しつぶした部分より手前がパンパンになってしまいます。
逆に、先のほうは水が少なくなってしまいます。
強いストレスを受けることによって、ある部分ではパンパンに
他のある部分では少なくなる…という偏りが生じてしまうのです。
これが、肝の『疏泄(そせつ)』作用が障害されている状態で、
東洋医学的には“肝気うっ結(かんきうっけつ)”といいます。
五月病は“肝気うっ結”という状態なのですね!!
では、なってしまったらどうしたら良いのでしょうか?
次回詳しくお話しします~!
2020/05/09
五月病になっていませんか? その1
今年のゴールデンウィークは
最大10連休という長いお休みになりましたね!
10連休…ひと月の3分の1もお休みとなると
今まだ本調子ではない、なんて方もいるのでは??
さらにひどければ「五月病」になっているかも…?
五月病は、“適応障害”や“うつ病”と診断されますが
今回は、これを東洋医学的に考えてみたいと思います!
五月病は、新年度・新生活が始まったために生じた
さまざまなストレスによって引き起こされます。
新しい環境は、楽しいものかもしれませんが
今までと大きく変化している分、適応するために
身体はすごく頑張っています!
ゴールデンウィークの長いお休みをはさむと
身体は、また頑張らなくてはいけないのか…と
思ってしまうのですね!
もちろん疲れている身体は上手く働くことができず
疲れやすい・やる気が出ない・不安が強いなどの
症状が出てしまう…。それが五月病です。
では、それほどまでにストレスがかかった身体の中では
どのようなことが起こっているのでしょうか?
東洋医学的なキーワードは『疏泄』です!!
『疏泄』って何?そもそも何て読むの?!と思われた方
ぜひ次回をお楽しみに^^