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2020/05/13
五月病になっていませんか? その2
前回、ストレスによる五月病についてお話ししました!
今回は、東洋医学的に読み解く上で重要な
『疏泄』というキーワードについてお話しします!!
まず読み方ですが、『疏泄(そせつ)』と読みます。
そしてこれが何かというと、五臓六腑(東洋医学でいう内臓)のうち
肝(かん)が持っている働きのひとつです。
肝は、西洋医学の肝臓とは少し異なる働きのある五臓六腑です。
この『疏泄(そせつ)』というのは、身体を構成する成分である
気(パワー)や血(栄養・潤い)・水を上手く全身に分配する働きです。
平たくいえば、身体の中のものを
“スムーズにめぐらせる”働きを『疏泄(そせつ)』というのです。
stress(ストレス)が、圧迫・重圧と訳されるように
身体がさまざまなものから圧迫を受けると
身体を流れる気血水のスムーズなめぐりが障害され、詰まってしまいます。
ちょうど、ホースを外側から押しつぶしたような感じですね!
するとどうなるかというと、中を通る水の大部分はせき止められ
押しつぶした部分より手前がパンパンになってしまいます。
逆に、先のほうは水が少なくなってしまいます。
強いストレスを受けることによって、ある部分ではパンパンに
他のある部分では少なくなる…という偏りが生じてしまうのです。
これが、肝の『疏泄(そせつ)』作用が障害されている状態で、
東洋医学的には“肝気うっ結(かんきうっけつ)”といいます。
五月病は“肝気うっ結”という状態なのですね!!
では、なってしまったらどうしたら良いのでしょうか?
次回詳しくお話しします~!