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2022/07/27
副鼻腔炎は治る?鍼灸治療でのアプローチ③
前々回、前回とお話ししている副鼻腔炎の治療について、少しおさらいです。
鍼灸のベースである東洋医学では、3つのタイプに分けて考えます。
①「風熱(ふうねつ)」少し前の風邪から…
②「湿熱(しつねつ)」暴飲暴食、甘いものや脂っこいものの偏食などで…
③「衛気の虚(えきのきょ)」免疫力が低下しがち…
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今回は、③「衛気(えきのきょ)」タイプについてご説明します。
「衛気(えき)」というものが少なくなっている(虚)ことをいいますが、
身体を外から来る病気の原因から衛る力、すなわち免疫力が低下している状態です。
衛気は、生命力と食べたものから得られる力とで生み出され
「肺」によって全身に巡らされています。
風邪を長くこじらせていたり、慢性疾患を患っていたりすると
この「肺」の力が弱くなり「衛気」を全身に巡らせる力も弱まります。
さらに、身体の中の様々なもの(気・血・津液)を巡らせる力も弱まるため
津液(水)が体に溜まり、鼻水が溜まっていくことになります。
①②よりも、身体全体の力が弱いような方が当てはまるタイプです。
冷え性、気力や体力がない、咳が出やすい、よく風邪を引くなど…
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【セルフケアにおすすめ!】
前回までに紹介した、印堂、迎香はもちろん、以下のようなツボ(経穴)もおすすめです!
①中府(ちゅうふ)、雲門(うんもん)…鎖骨の下を外側になぞったときに、肩の手前にある凹み
②尺沢(しゃくたく)…肘の内側のシワの上で、軽く肘を曲げたときに出てくる硬い腱の外側
ちょっと難しいなというときは、だいたいその辺りでOKです!
押して気持ち良いところがあれば、どんどん押しましょう!
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実際の治療では、上記のツボ(経穴)以外にも
患者様それぞれの身体の状態に合ったものを選んで使用します。
副鼻腔炎がなかなか治らずに困っている方は、
ぜひお気軽に当院スタッフまでご相談ください。
