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2020/05/02
イライラは身体の痛みに変わる
前回、春そして新型コロナウイルスの影響が大きい今
「イライラ」の感情が強く出やすく、
またその「イライラ」により身体に不調が出やすいとお伝えしました。
その理由を、東洋医学的に説明していきたいと思います。
今の身体の状態を把握することができれば、セルフケアもできますよ!
今回はまず「イライラ」という状態が一体どういうものであるかです。
みなさんはどのようなときに「イライラ」を感じますか?
物事が思ったようにいかない、期待とは違う…
そのようなときではありませんか?
〈順調〉にいかないときに「イライラ」するのですね。
では、身体の中のことを考えていきます。
身体の中が〈順調〉といわれて、どういうイメージが浮かびますか?
・血のめぐりが良い
・痛いところがない
・機嫌が良く、やる気に満ち溢れている
・便など排出すべきものが排出されている
…こんな感じでしょうか?
実は、イメージしていただいたように身体を〈順調〉に保つ上で
最も重要な働きをしているのが、肝(かん)です。
肝は、西洋医学でいう臓器と近い、五臓六腑(ごぞうろっぷ)の一つで
その働きに疏泄(そせつ)作用というものがあります。
疏泄(そせつ)作用とは、身体が働くために必要なエネルギーや栄養を
すみずみまで運んでいる、ということです。
肝の疏泄(そせつ)作用が〈順調〉であれば
エネルギーや栄養(まとめて気血)がスムーズに運ばれますが、失調すれば
気血がスムーズに運ばれなく(=気血のめぐりが悪く)なってしまいます。
つまり肝の疏泄(そせつ)作用が〈順調〉にいかなくなれば
・血のめぐりが悪い
・痛いところがある
・「イライラ」したり気分がすっきりしない
・老廃物、便が出ない
…という状態になる、ということです。
「イライラ」しているな、と感じたとき。
精神的な「イライラ」だけでなく、身体的な影響も生じているのです。
身体の中のことは目には見えないですし、
不調も基本的にはゆっくり進行していくので気づきづらいです。
そのまま「イライラ」を溜め込んだ状態でいれば
身体の中の不調もどんどん悪化していってしまいます。
ぜひ早め早めの対処をしていきましょう!
そのためにも前回お話したように、
少しでもゆったりと過ごしたり、楽しむ時間を作りましょう。
なかなか「イライラ」が解消されない場合には、
肝が病的な状態にあるのかもしれません。
そんなときは、ぜひ当院にご相談ください。
みなさまの健康の一助となれば幸いです。
一緒に、今を乗り越えて行きましょう!