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2018/07/11
夏バテ体質を改善しましょう! その2
夏バテ体質につながってしまう原因として
前回、冷たい飲み物や食べ物の過飲食とお伝えしました。
熱中症の回で、水分補給が大切とお話ししましたが
なぜ「冷たい」飲み物では良くないのでしょうか??
実は、西洋医学的にも、東洋医学的にも
水分補給は「冷たくない」飲み物がベストなのです!!
今回は、その理由をお伝えしていきたいと思います^^
まず、西洋医学的に「冷たくない」、つまり「常温」の飲み物が
おススメな理由についてお話ししていきます。
身体の組織は、しっかりと血液が行き届くことで働きます。
血液は温かいので、働いている部分は温かくなっています。
運動で筋肉を動かすと、温かくなりますよね!
飲んだものを吸収する胃腸も、しっかりと働くためには
温かくなっていることが必要です。
しかし、冷たい飲み物を飲んでしまうと胃腸が冷えるので、
まず血液を集めて温めてからでないと、働けません。
熱中症でそもそも身体の中の水分(血液を含む)が足らないため
このように胃腸に血液を集中させてしまうと、
他の脳・心臓・腎臓などが血液不足となり障害が出てしまうことがあります。
ですので、水分補給は「常温」がおススメなのですね!
夏バテの話から少し脱線してしまいましたが、
次回、東洋医学的なお話で、夏バテにつながっていきます!
お楽しみに^^
2018/07/07
夏バテ体質を改善しましょう! その1
今回は、夏バテについて東洋医学的に考えていきます!
先日お伝えしたように、暑さによって汗をたくさんかくと
身体の中の水分…東洋医学でいう「水(すい)」が失われます。
水と同じく潤い成分である「血(けつ)」も失われていきますし
さらには、水や血を運んでいる「気」も一緒に失われてしまいます。
身体を構成している「気」「血」「水」がすべて失われるため
身体はしっかり働くことができず、グッタリ…となってしまいます!
夏バテの一因には、まず上記のように多量に発汗することがありますが
実は、それだけではありません!!
たくさん発汗したからといって冷たい飲み物をがぶ飲みしたり…
暑いからといってアイスなどを毎日食べたり…
ついついやってしまいがちなのですが、これらのことが
夏バテ体質につながってしまっているのです!!
次回は、夏バテ体質について、もう少し詳しくお伝えします!
2018/07/04
熱中症に注意!
夏日・真夏日が増えてきました。
暑くなってくると注意しなければならないのが、熱中症。
今年も病院に搬送された方々のニュースが聞かれましたね。
熱中症の症状としては、顔のほてりやめまい
身体のだるさや吐き気、発汗の異常(多すぎ・少なすぎ)があります。
日頃から
・水分補給をきちんとする
・直射日光に当たらないようにする
・適切な衣服を選び、冷却グッズを活用する
…などを心がけるようにしましょう!
少しでもおかしいな…と思ったときには!
・水分や塩分を補給する
・できるだけ身体を冷やす
・涼しい場所に移動する
2018/05/05
こいのぼり ~季節の薬膳~
柏餅の回でも、薬膳についてお話ししましたが…
今回は、鯉のぼりにちなんだ季節の薬膳を!
鯉のぼりですが、どんな色だったか覚えていますか?
一番大きい鯉が黒、二番目が赤、三番目が青…?
いえ、最近ではもっと色とりどりになっているようです!
うちの鯉のぼりは、5匹で黄緑と紫がいました(笑)
鯉の色はそんな感じなのですが、あともう一つ。
吹き流し(5色のリボン状のもの)もありましたよね!
この「5色」というのが、東洋医学で使われている
『五行説』というものに則ったものなのです。
食材のもつ青・赤・黄・白・黒という色がそれぞれ、
身体に対しての作用があるとされています。
青(緑)…余分な熱を鎮める
例)春菊、セロリなど
赤 …身体の栄養や潤いとなる血(けつ)を補給する
例)レバー、マグロなど
黄 …胃腸の働きを助け、気力を補う
例)味噌、カボチャなど
白 …皮膚を潤わせ、呼吸機能を良くする
例)大根、玉ねぎなど
黒 …老化防止、滋養強壮
例)牡蠣、すっぽん、黒ゴマなど
どの色に分けられるのか難しい…という野菜もありますので
ほんのちょっとだけ、という感じで意識されてみては?
ちなみに鍼灸治療では、患者さんの顔色を診るときなどに
この「5色」を使っていきます。
五臓六腑(東洋医学でいう内臓)がそれぞれ5色に配当されており
病変があるときにその色になる、というものです。
青…肝・胆
赤…心・小腸
黄…脾・胃
白…肺・大腸
黒…腎・膀胱
もともとの肌色もありますので、顔色を診るのは簡単ではありませんが
多くの臨床経験を積み重ねていれば、診ることができます。
鍼灸をはじめとした東洋医学的な治療では、
さまざまな角度から情報を得るほど、体質の判断に役立ちます。
豊富な臨床経験をもつ当院スタッフの施術は、
きっと皆様のお悩みを解決してくれると思います。
どんな症状でも、お気軽にお声かけくださいね^^
2018/05/02
柏餅 ~季節の薬膳~
今週土曜はこどもの日ですね!
道を歩いていると、庭先に泳ぐ鯉たちが気持ち良さそうです。
この時期になるとふと食べたくなるのが「柏餅」。
美味しいですよね~!
ちなみに、カシワが自生しない関西より西のほうでは
こどもの日にはちまきを食べるのが一般的なようですが。
柏「餅」ということで、今回はもち米について。
<作用> 脾胃(胃腸)に作用し、気を補い身体を温める
東洋医学では、生命力を“精(せい)”と表現していますが
生まれ持っている“先天の精”と、
脾胃(胃腸)が食べ物から得た“後天の精”というのがあります。
お米のように甘みのあるものは、
脾胃の、後天の精を得る働きを促進してくれます^^
しかーし!!甘ければいくら食べても良いというわけではなく
食べ過ぎると逆に、脾胃の働きを障害してしまいます!!
ケーキなどの甘みの強いものではなく、
もち米で作ったお餅やおこわなど、ほんのり甘いもので
ぜひ胃腸を養ってあげましょう。
毎日の食生活で、身体の内側から。
そして鍼灸治療で、身体の外側からも、健康になりましょう!