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2019/04/07
過敏性腸症候群(IBS)ってどういう病気?治療編
前回までに、過敏性腸症候群(IBS)のように
ストレスが深く関わる病では「肝」を中心として「脾」なども
その影響を強く受ける、というお話をしました。
実際の治療では、患者さんの身体の状態をさまざまな方法で見て
そこから得た情報から“証”というものを決めていきます。
“証”を現代医学的にいえば、診断です。
患者さんの身体の中の状態を表し、そして治療法も示します。
過敏性腸症候群(IBS)の場合の“証”は、
「肝気鬱結(かんきうっけつ)」や「気滞(きたい)」といわれます。
名前から「肝の障害」「気の巡りが悪い」というのがわかりますよね。
このように原因がわかったら、そこを治療してあげれば良いわけです。
したがって、肝に関係するツボ(経穴)や、気の巡りを良くするツボを使います。
「脾」つまり胃腸に症状が出ているので、胃腸に関連するツボも使います。
人によって“証”や治療方針が大きく異なることはありませんが、
(“証”決定の際、肝気鬱結や気滞などと見る角度によって言い方が変化することはあります)
どのツボを選ぶかや使う数というのは鍼灸師さんによって変わってきます。
鍼灸治療を受けられる際は、何でこのツボ?と聞いてみるのも面白いかもしれません。
セルフケアもしやすくなりますので、ご興味のある方はぜひ聞かれてみてください^^