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2019/07/27
変形性膝関節症の鍼灸治療 その1
今回は「変形性膝関節症」についてです!
「変形性膝関節症」は、年齢を重ねるとともに
膝の軟骨がすり減ることで痛みや腫れを起こすものです。
階段の昇り降りや正座などで痛みを感じやすいのですが、
現在、60歳以上女性の40%がこの「変形性膝関節症」といわれています。
すり減ってしまった軟骨を元に戻すことは難しいため
痛みを取る・動きを良くするために周りの筋肉を鍛える
といったことを主な目的として、整形外科的な治療は行われています。
この「変形性膝関節症」、「膝」ということで動くたびに痛み
患者さんは毎日、とてもおつらい思いをされているのですが
さらに『雨の日』や『寒い日』に痛みが悪化することが多いです。
梅雨はまさに『雨の日』ばかりですから
患者さんにとっては憂うつな時期となるでしょう…(>_<)
では、なぜ『雨の日』に痛くなってしまうのでしょう??
東洋医学的に説明していきたいと思います!!
まず「変形性膝関節症」という名前ですが
これは西洋医学的な診断の名前ですね!
ですが、東洋医学的にはいくつかの診断に分かれます。
西洋医学的には同じ「変形性膝関節症」であっても
東洋医学的には「寒湿」「肝腎陰虚」「脾腎陽虚」といった
診断がされてしまうのです(ちょっとややこしいですね;)
なので一概にはいえないのですが…
・『雨の日』や『寒い日』に痛みが悪化する
・膝関節のまわりに強い炎症はみられない(赤くない)
・温めたりお風呂に入ったりすると痛みが和らぐ
というタイプの「変形性膝関節症」の方は
東洋医学的には【寒湿】の診断になる可能性が高いです!
次回は、この【寒湿】についてお伝えします!!
2019/07/20
梅雨のだるさに!
例年ならそろそろ明けてもよい気がしますが。
そんなわけで、今回は梅雨のお話です。
梅雨と聞くだけで、どんよりとした気分になってしまいますが
梅雨時期は、身体も何だか重い…そう感じられている方も少なくないのでは??
実はこの梅雨のだるさ、、、鍼灸治療で軽減できるかもしれません!
東洋医学をベースとした鍼灸は、日本の気候に合わせて発展してきました。
春の嵐(風ですね)、夏の暑さ、梅雨のジメジメ、秋の乾燥、冬の寒さ…
気候が身体に及ぼす影響を、長い年月をかけて研究したのです!!
梅雨のジメジメを、東洋医学では「湿(しつ)」と表現します。
湿気の「湿」ですので、そのままですね!
梅雨時期に大量に生じた「湿」は、実は身体の中にも入ってきます。
私たちの身体はいわば濡れた洗濯物状態になるわけですが、
洗濯物は干している間に、まず水分が下に溜まっていきますよね?
梅雨になると身体がだるい(特に下半身を中心に)という方は
ちょうどこの干し始めの洗濯物になってしまっているのです!
でもご安心ください!「湿」対策は、鍼灸でできるのです!
それも、気候に合わせた治療が研究されてきたものだからこそ。
今年の梅雨は、鍼灸治療で軽やかに乗り切りませんか?